美容室・マツエクサロンの感染症対策ガイド|消毒・除菌の正しい方法【2026年版】
コロナ禍を経て、サロンにおける衛生管理は「当たり前の基本」となりました。お客様の安心感だけでなく、保健所の立入検査でも衛生対策の徹底が求められます。
この記事では、美容室・マツエクサロンで使える消毒液の種類と、空間除菌の具体的な方法を解説します。
サロンで使える消毒液の種類と特徴
1. アルコール消毒液(エタノール)
- 効果:インフルエンザ、コロナウイルスなどのエンベロープウイルスに有効
- 注意点:ノロウイルスなどのノンエンベロープウイルスには効果が薄い
- 主な用途:手指消毒、ツイーザーなど器具の消毒
2. 次亜塩素酸ナトリウム(水酸化ナトリウム溶液)
- 効果:ほぼすべての細菌・ウイルス(ノロウイルス含む)に有効
- 注意点:強アルカリ性のため、手肌への直接使用は不可
- 主な用途:器具の漬け置き消毒、設備の拭き取り消毒
- キッチンハイターなどの漂白剤が代表的な製品
3. 電解次亜水
- 効果:コロナウイルス、インフルエンザ、ノロウイルスに有効
- 特徴:塩と水を電気分解して生成。弱アルカリ性で人体にも使用可能
- 歯科医院では歯周病治療にも用いられている
4. 微酸性次亜塩素酸水
- 効果:強力な殺菌力を持ちながら弱酸性で人体に安全
- 特徴:食品添加物として国から認可されている
- 用途:器具消毒・空間除菌・手指消毒まで幅広く使える
微酸性次亜塩素酸水の濃度別の使い方
| 濃度 | 用途 |
|---|---|
| 50ppm | 人やペットが触れる器具の除菌、噴霧器での空間除菌 |
| 100ppm | 気になる場所の消臭 |
| 200ppm | シャンプー台やキッチンなど汚れが厳しい場所の除菌・消臭 |
| 400ppm | ノロウイルス感染時の緊急殺菌、トイレ掃除 |
希釈濃度の計算式
原液から任意の濃度の除菌水を作る場合、以下の計算式を使います。
必要な原液の量 = 作りたい除菌水の量(ml) ÷(原液の濃度 ÷ 作りたい濃度)
例:原液が500ppmで、50ppmの除菌水を1,000ml作りたい場合
1,000 ÷(500 ÷ 50)= 1,000 ÷ 10 = 原液100ml + 水900ml
加湿器を使った空間除菌の方法
微酸性次亜塩素酸水は、加湿器を噴霧器として使用することでサロン空間全体を除菌できます。
導入のポイント
- 濃度は50ppmを使用する
- 超音波式の加湿器を使う(加熱式では有効成分が分解されるため不可)
- 次亜塩素酸水対応と明記された加湿器を選ぶのがベスト
- 加湿器のタンクに50ppmの溶液を入れて稼働させるだけでOK
まとめ|サロンの衛生管理は信頼の土台
感染症対策は一過性のものではなく、サロン経営における恒常的な取り組みです。以下のポイントを押さえて、安心・安全なサロン環境を整えましょう。
- 用途に合った消毒液を使い分ける
- 器具の消毒は施術ごとに徹底する
- 空間除菌には微酸性次亜塩素酸水の噴霧が効果的
- 消毒液の種類と管理方法をスタッフ全員で共有する






