ヘアセットやメイクに美容師免許は必要?保健所に確認した結論【2026年版】
「カットやカラーをしないなら、美容師免許は不要でしょ?」──これはよくある誤解です。
この記事では、ヘアセットやメイクの施術に美容師免許が必要かどうか、美容師法の条文と保健所への直接確認をもとに解説します。
美容に関する資格の種類
国家資格:美容師免許
美容師法に基づく国家資格です。この免許を持っていないと行えない施術があるため、法的に非常に重要です。
民間資格:各種検定
ヘアメイク検定やメイクアップ技術検定などがありますが、これらはあくまで「技術レベルの認定」です。法的な効力はなく、この検定がなければ施術してはいけないというルールはありません。
ヘアセット・メイクは美容師免許が必要な行為に該当する
美容師法では、「美容」を以下のように定義しています。
パーマネントウェーブ、結髪、化粧等の方法により、容姿を美しくすること
- 結髪 → ヘアセットに該当
- 化粧等 → 顔のメイクに該当
つまり、美しくする目的でヘアセットやメイクを施す行為には、美容師免許が必要です。
さらに、美容師免許を持っていても、原則として美容所登録された施設以外での施術は認められていません(出張美容などの例外を除く)。
保健所に直接確認した結果
筆者が管轄の保健所に電話で確認したところ、以下の回答を得ました。
| 施術内容 | 美容師免許 |
|---|---|
| ヘアセット(結髪) | 必要 |
| 顔のメイク | 必要 |
| まつ毛エクステ | 必要 |
| ヘアエクステ | 必要 |
| かつらの装着(アデランスなど) | 必要 |
保健所の見解では、「首から上の美容を目的とした行為」はすべて美容師免許が必要とのことです。
美容部員のメイクはなぜOK?
デパートの美容部員がメイクを施すのは「化粧品の使用感を試してもらうこと」が目的であり、「美容行為」には該当しないため、美容師免許は不要とのことでした。
美容師免許なしで働くリスク
- 美容師法違反:30万円以下の罰金+前科
- 一定期間、美容師免許の取得ができなくなる
- サロン側も保健所の立入り → 営業停止・廃業のリスクがある
- 実際に、無免許営業で廃業に追い込まれたサロンの事例あり
美容師免許を取得できない専門学校に要注意
一部の専門学校では、美容師免許を取得できないコースを設けていながら、「必要な資格はありません」と誤解を招く表現で生徒を募集しているケースがあります。
筆者のサロンにも、面接に来て初めて美容師免許が必要だと知る方が少なくありません。残念ながら、美容師免許をお持ちでない方は採用していません。
年々取り締まりは厳しくなっており、今は就職できたとしても、いずれ免許取得を求められるようになります。
美容師免許の取得方法
- 全日制:美容専門学校に2年間通学 → 国家試験に合格
- 通信課程:最短3年、学費は約70万円〜で取得可能
すでに働いている方でも、通信課程なら仕事と両立しながら取得できます。
まとめ|ヘアセット・メイクの仕事をするなら美容師免許は必須
- ヘアセット(結髪)・メイク(化粧)は美容師法上の「美容行為」に該当
- カットやカラーをしなくても、美容師免許は必要
- 無免許での施術は法律違反(罰金+前科)
- 美容を仕事にしたいなら、まず美容師免許を取得しよう





